2006年05月09日(火)晴れ、22℃
エルサレム〜ベツレヘムの聖地めぐり
ベツレヘムのキリスト生誕の14角の星
ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)14ステーションと同じ
興奮が収まらず、今朝も6時に目が覚めた。早くエルサレムの街を見たかった。
8時にバスに乗り、まずはオリーブの山を目指す。朝の空気の澄んだ小高い丘の展望台から世界遺産3大聖地エルサレムが広がっていた。思わず「うわぁ〜っ」声があがる。ガイドさんの話より一眼レフの大きなカメラで写真を撮り始める興奮気味のけんちゃん。私も目の前の風景に、オーディオ・ガイドの耳太郎からのガイドさんの声なんて聞こえないほど、感激していた。落ち着いた頃に右下のロシア正教のたまねぎ型の教会は「マグダラのマリア教会」と言われ、またけんちゃんが「おっ、あれが?」とパチリ、左方向にはダヴィデの街があり、シモンの丘に大きな「眠れるマリア様の教会」が見えた。「あそこには行きますか?」と質問すると「スケジュールには入っていないから、はっきりはわかりません」と言われガッカリ。今日の観光が早く終了したら行ってみることにした。
バスで近くのゲネッセマへ下りた。ここにはイエスがユダに裏切られ捕らえられた場所に建つオリーブの木に囲まれた大きな「万国民教会」がある。内心こんなにきれいにして・・・とガッカリ。その当時の様子を少しは残しておいてほしかった。オリーブの木の下は野草が生え、ゴツゴツした石がごろごろとした荒地だと思っていた。手入れされたお花に囲まれたオリーブの木々。ここだけではない。残念ながら、この後すべての場所が想像以上に大きくきれいな建物だった。教会の中には大きな岩があり、こちらでイエスは捕まる前に休んだ所と説明を受ける。「ここにイエス様が・・・」と感動しながら岩を撫ぜてみる。
その後は「糞門」と言う嫌な名前の付いた門から、旧市街地の徒歩観光となった。まずは検問を受けユダヤ教徒は入れないイスラム教の聖地へ。しかし、その時に渡り廊下の左下によりユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」が見えて、皆さんも「おぉ〜っ、ここかぁ〜」とシャッターを切る。そのまま進みアル・アクサー寺院と岩のドームを外観より見学。岩のドームを見るのが最大の目的だったと言うけんちゃん。「世界の中心地でセカチュー♪」と大興奮。二人で何十枚の写真を撮ったか・・・。
それから「嘆きの壁」へ移動し、男女別に壁があることを知る。けんちゃんとゆうべから「観光客は壁まで行けるだろうか」「女性が壁で祈っている姿は見たことがない」などと勝手に言っていたが、どちらも壁まで行けることがわかりすぐに分かれ急ぐ。女性の方は狭く壁にタッチするにも人の頭越しだった。正統派ユダヤ教徒の姿が絵になると男女を仕切る板壁の間から男性の祈る姿を写真を撮った。けんちゃんとは一緒に入れないので、壁で祈る写真をT/Cさんに撮ってもらった。興奮も収まり、広場へ戻りユダヤ教徒が頭に被るカッパのお皿のようなキッパを被ったけんちゃんと合流し、記念撮影。
その後はいよいよキリスト教徒の聖地へ進むことに。イエスが十字架を背負ってゴルゴダの丘まで歩いたと言われる「悲しみの道(ヴィア・ドロローサ)」。14ステーション中、第1は学校で入場不可、第2はちょっと遠いから・・・と言われて、ガッカリの私。「イエス、十字架の重みで倒れた」」と言われる第3ステーションから出発となった。お土産物屋さんの並ぶ活気に溢れたこの通りは昨日すでに歩いた道。狭く人通りが多いのは覚悟していたが、思った程巡礼者や観光客はいなかったため、ほとんどのステーションで写真も撮れた。各ステーションがそれぞれの教会で管理されていたのには驚く。「ここはギリシャ正教、ここはフランチェコ派、ここはコプト教です・・・」最後の4つは聖墳墓教会の内部にあった。昨日も上った2階には十字架が立てれられていたようだ。祭壇の下に穴がある。そこにタッチするために列に並んだ。ドキドキしながら「ここで亡くなったのね・・・」と穴に手を差し込む。中で誰かの手が私の手を引っ張ったらどうしよう・・・などと不思議に思ってしまった。そんな奇跡があればそれはイエスの手に違いないのだ。その後はキリストの遺体に香油を塗った場所や聖墳墓へ進む。さすがにここはどこも列が長い。数人づつしか入ることができないので、その場を仕切る聖職者の指示に従う。内部は薄暗くもう一段下がると少し明るくした墓石があった。中央に線の入った石を手で撫ぜる。ここまで入れたことに驚くと同時に、世界中からやって来る信者さんを考えると、何故か私が開かれた聖地の管理に感謝に似た気持ちが湧いて来る。そして、やはりここでは「やっぱりイエスはいたのかも・・・」と今更ながら感じた。
昼食後、日本では現在この旅行会社しか行かないキリスト誕生の地でパレスチナ自治区のベツレヘムへ向かった。ここもユダヤ教徒は入れないとガイドさん。パスポートを提示し厳しい検問を受ける。かつてのベルリンの壁より数倍も高く厚い壁の間を歩いて専用車へ乗り込んだ。この腐れそうなベンツのバスはお土産屋さんのバスらしい。
聖生誕教会へ大きな広場から入って行く。どこも聖地の写真は許されていることにも大いに驚く。教会の地下の14角(14ステーションを意味する)の星の穴を見た瞬間・・・「こんなに小さかったの?」と驚く。そして、ここでも嬉しいことにその穴にタッチできるのだ。無宗教でミーハーなだけの私がこんなに嬉しいのだから信者さんならどれだけ嬉しいことか・・・。中学・高校の先生方へ教えてあげたかった。学校のシスターたちだってここまで来た人は少ないかも、などと考えた。ちょうど他に観光客も巡礼者たちもいなかったので、たくさんの写真を撮ることが出来た。しかし、何故かここでは怖くて穴に手を入れることは出来なかった。信者でもないのに、そこまでしていいのかどうか迷ったからだ。それくらい私の中でもここはまさに聖地だったのだろう。これでこのイスラエルの旅の目的は果たされたと満足感でいっぱいだった。
しかし、嬉しいおまけが付いていた。教会の一部によく絵画の題材となっている聖書学者ヒエロニムスがいた洞穴の部屋があった。ここで聖書をラテン語に翻訳したらしく、「うわっ、ここでぇ〜?」と感激!彼もこのキリストの生誕地を信じたからこそ、ここで書いたのだろう。
バスを出してくれたお土産屋さんで小さな「十字架を背負うキリスト像」を16ドル購入し、旅の想い出とした。帰りの検問も厳しく、エルサレムのバスに乗ってほっとする。
今日1日の充実感は今まで体験したことがないと言い切れる!
イスラム教の聖地 岩のドーム 鳩が飛ぶ |
ユダヤ教の聖地 嘆きの壁 |
キリスト教の聖地 聖墳墓教会 十字架の場所 |
内部見学禁止 | 女性用の嘆きの壁 | ベツレヘムのキリスト生誕の場所 |
オリーブ山より望む エルサレム旧市街 真下はユダヤ人墓地 |
マグダラのマリア教会 (ロシア正教) |
晩国民教会 ゲッセマネの園の教会 ユダがキリストを裏切った場所 |
2000年前からあると 言われるオリーブの木 イエスを見た木?! |
この岩の上でイエスは 苦しみ悶えて祈った |
ステファノ教会 | ダヴィデ王の我侭息子の アブサロムの塔 サムエル記にも明記あり |
糞門より入る 世界遺産エルサレム 旧市街は徒歩観光 |
セキュリティー・チェックを 受け、イスラム教の聖地 へ。ユダヤ教徒は入場 不可。アル・アクサー 寺院は男性が祈る場所 |
岩のドーム 預言者ムハンマドが 天使を従えて天馬に乗り、 昇天したと言われる岩があ あるが、現在入場不可 |
岩のドーム横にある 女性が祈る場所 祈る方向はアル・アク サー寺院の方向 |
ユダヤ教徒の聖地 「嘆きの壁」をセキュリティ 受けた後にイスラムの 「岩のドーム」へ向かう廊下 より見下ろしシャッターを押す |
神殿の丘と言われる旧市街の南東に位置する。岩のドームは紀元前20年にヘロデ王が建てた。ユダヤ教徒は 岩のドームがアブラハムが子のイサクを神にささげようとし、ダビデ王が神の契約の箱を受けた場所とする。 691年よりイスラム寺院が建立され、3大(メッカ、メディナ)聖地のひとつとなった。イエスも頻繁に訪れた。 イエスが十字架の上で亡くなった時にこの、神殿の幕が真っ二つに引き裂かれたと言われる |
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ユダヤ教徒の聖地「嘆きの壁」・・・現地では単に「西の壁Westen Wall」と言っている。 岩のドームはかつてユダヤ教の聖地だった所。それを囲んでいた西の壁がここに残っている。 願いを書いた紙を岩に挟んでお祈りする。男性は左の広い方で頭に必ず何か帽子でもいいがかぶる。けんちゃんは 紙のキッパをいただき被ってお祈り!上右写真は女性の「嘆きの壁」部分。隙間無くつめお祈りしていた。 |
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キリスト教の聖地目指し 歩く途中に見た電話に 鍵が・・・ |
フレッシュ・オレンジ・ ジュースをいただいた! 美味しかったぁ〜♪ |
私たちを見ていた おじぃちゃんと ラジオが古くていい♪ |
キリストが十字架を担いで 歩いた悲しみの道 「ヴィア・ドロローサ」 |
<第3ステーション> キリストが最初につまずいた所 第1は現在は学校で入場不可 第2は少し距離がある |
十字架の重さに耐えら れなかったのだろう・・・ |
<第4ステーション> マリア様が十字架を 背負ったイエスを見た 場所 |
今はアルメニア教の 教会がある 門の前にあるアーチが 聖なる14ステーションを示す |
<第5ステーション> イエスに変わってクレネ 人のシモンが背負った |
イエスが手を置いた壁 と言われ、喜んで触る |
「イエスは左手を置いたんだ なぁ〜♪」と左手を出すけん ちゃんに「早く言ってよっ!」 |
2000年前の石・・・ イエスはこの石を踏み 締めゴルゴダの丘へ上った |
感激のミンメイ 青い表示板と記念撮影 |
ヴィア・ドロローサは こんな狭い・・・2m下に 実際の道があったそうな |
<第6ステーション> ベロニカと言う女性がイエス にハンカチを差し出した場所 イエスの血で真っ赤に なったと言われている |
ベロニカ教会内部 イエスの顔を拭いたハン カチはバチカンのサン ピエトロ寺院にあると 言われている |
<第7ステーション> イエスが2度目に 倒れた場所 |
内部はどこも祈りの 場がある |
<第8ステーション> 「私のために泣くな」と 言われた場所 |
ギリシャ正教会の管理 の修道院の壁に記念の 十字架がある |
見えてきたゴルゴダの丘 聖墳墓教会 |
<第9ステーション> エチオピア・コプト教会 |
3度目にイエスが 倒れたとされる場所 |
キリストの処刑された ゴルゴダの丘を覆う 聖墳墓教会の入口 |
<第10ステーション> 衣を脱がされた場所 第10〜14ステーション 教会内部にある |
<第11ステーション> ここでイエスは 十字架に釘付けられた ローマ・カトリック管理 |
<第12ステーション> イエスの死を嘆く マリア様 |
<第13ステーション> 十字架が建てられ、息を 引き取った場所 |
<第14ステーション> ヴィア・ドロローサ終点 数人しか入れないので順番に |
十字架から降ろされ イエスの遺体を置いた場所 |
イエスの墓石 祈りながら撫で回す! ここまで入れるようにしてある ことに対しても感激 |
祭壇 どこも写真撮影が 出来ることにも驚いた |
ヤッフォ門 旧市街には 8つの門がある |
ヤッフォ門にあるツー リスト・インフォメーション の人・・・日本語の案内書 を無料配布してくれた! |
ダビデの塔 |
ランチは「シュワルマ」 |
エルサレムから南へ10km パレスチナ自治区のベツレ ヘムにユダヤ人は入れない セキュリティチェックが厳しく 検問所ではパスポート必要! |
こんな高い壁があろう とは・・・昔のベルリン の壁より高い ベツレヘムへ入るツアーは 現在この旅行会社だけ |
イスラエルのバスで来たが 壁を越える前に下り、徒歩で 入りベツレヘムの土産屋 さんのマイクロバスで移動 |
おんぼろベンツ・バスで やって来た生誕教会 今からドキドキのミンメイ ベツレヘム人口は3万人 |
けんちゃんと「ここまで来れ たね〜」と感動の記念撮影 |
割とシンプルな造り 壁画も少し残っている ギリシャ正教会管理部分 |
床には1世紀のきれいな モザイク画も残る |
ローマのコンスタンティ ヌス時代に建てられ、 十字軍時代に再建。 |
洞窟跡に建てられた 祭壇中央下に生誕の 位置を示す星がある |
イエスの生まれた場所 手が震えた感動の瞬間 |
けんちゃんもベツレヘムの 14角の星にタッチ! |
ここに生まれたイエスを 桶に入れて置いた |
生誕場所から出て、アルメ ニア教会を抜け、カトリック 教会フランチェスコ派の 聖カテリーナ教会へ |
生誕を祝うステンド グラスがきれい 12月24日にイヴに世界へ LIVE中継される教会はここ! |
入り口の上 マリア様が 生まれたイエスを抱く |
十字架にかけられた イエス様と祭壇 このような 偶像崇拝はユダヤ教も イスラム教も認めない |
聖書学者ヒエロニムスが ここで聖書をラテン語に 翻訳したと言われる |
ここで30年間もこもり、 ラテン語への翻訳偉業 により全世界へキリスト 教が広まった |
ヒエロニムスの 部屋ではミサが 行われていた |
中庭にヒエロニムスの銅像 があり、足元には協力的な ローマの婦人のパウラの 頭蓋骨がある |
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